東京都在住でキャンプ歴10年以上のkk_campさんが、標高1445m!長野県にある「陣馬形山キャンプ場」をレビューします。急な坂道や狭い道が連続する山道の先にある、高地の厳しい自然の中で楽しむ山頂キャンプ場です。
標高1445m!伊那谷を360度見渡せる「陣馬形山キャンプ場」
日本で最も大きいと言われる谷を山頂から一望できる「陣馬形山キャンプ場」。
長野県の南にある標高1445mを誇る陣馬形山(じんばがたやま)。ここの山頂にあるのが「陣馬形山キャンプ場」だ。
標高は1,445m、南アルプスと中央アルプスの間にある山で、日本で最も大きい谷と言われる伊那谷を360度見渡すことができる。
もともとは予約不要で無料のキャンプとして運営されていたが、ここ最近は予約制とし有料化で運営されている。
体験の質を重視!テントサイトは空間にゆとりを持たせて運営
「陣馬形山キャンプ場」では、滞在中の体験を一番の優先順位とし、空間に余裕をもたせるため、テントサイトは18張に設定し、経営よりも体験の質を優先している点は魅力だ。
さらにこれまでソロキャンパーやバイクでのキャンパーの利用も多かったため、各サイトにソロプランの枠を用意している。
陣馬形山キャンプ場へのアクセスは?
東京方面から中央道・駒ヶ根ICから29㎞60分。名古屋方面からだと中央道・松川ICから21㎞50分。
高速道路を下りてからは、傾斜が急な山道や、対向車とすれ違うことが難しいほどの狭い道が続きます。
実際に走ってみて、本当にこの道で合っているのかと不安になるぐらいの道でした。キャンピングカーなどの大きな車は、通れないので注意したい。
陣馬形山キャンプ場の3つに分かれたテントサイトと料金
テントサイトは上から、360(サンロクマル)、空、森とわかれていて、予約は5名までグループとソロの2つの枠を用意している。
テントサイト「360(サンロクマル)」
360はキャンプサイト最上段、名前の通り360°の絶景を楽しめる。
テントサイト「空」
中段の空はアルプスも見える場所に位置している。
テントサイト「森」
最下段の森は、前方にアカマツなどの木々があるサイト。
テントサイト利用料金
サイト利用料金は、サイト使用料として1泊1,500円~と、トイレや環境維持費として大人1名あたり1,000円、子ども1名あたり500円が必要だ。
(受付と売店がある山小屋)
施設は売店も兼ねた山小屋、水洗のトイレや炊事場がある。
(新しく作られたトイレ)
洗剤は生分解性のもののみ使用が可能で、灰や炭以外のゴミはすべて持ち帰るのが原則だ。
スーパーやコンビニなどの店は、山にはないので、山道に入る前に準備してから向かいたい。
山頂キャンプで注意したいこと
山頂のキャンプで知っておきたいのが、強風、低温、雷など、天候が変化しやすいので注意が必要だ。
テントの設営でいつもよりも、しっかりペグを打ち込むとか、タープを張るときに強風のことも考慮して立てる場所を決めるとか、いつもと違う意識で取り組むことをオススメします。
実際に森サイトに泊まって見た景色
今回、最下段の森サイトを利用しました。最初にサイトに車の乗り入れはできないので、山小屋付近に車を停めて、道具をコツコツ運ぶ必要があります。
あとは伊那谷が夕暮れに染まり、日が暮れていくのをのんびり見て、夜を迎えました。
夜中風が強く吹き、その影響か気温も低く感じられました。車まで物を取りに行くことも億劫でしたので、防寒対策はどの季節もしたほうが良いと感じました。
朝はキレイに晴れ渡り、雲海が見られるほど
夜景も良かったですが、朝はキレイに晴れ渡り、はるか下に雲海が見られるほどでした。
一度訪れて欲しい!山頂キャンプが楽しめる「陣馬形山キャンプ場」
山頂でキャンプできる場所はそう多くないので、一度訪れて欲しい「陣馬形山キャンプ場」。
天気が良いと、夜は夜景と星空が、朝は谷に朝陽が差し込む景色が楽しめます。
都内から少し遠いけどリピートしたい
新宿から駒ヶ根ICまで高速道路で約3時間半かかり、さらにそこから約1時間かかります。慣れの問題かと思いますが、関東近郊のキャンプ場に慣れていたので、到着したときに「やっと着いた」と漏れるほどでした。
着いてしまうとそんな気持ちも忘れてしまうのですが…。
冬の間は閉じてしまいますが、また来年訪れたいと思わせるキャンプ場でした。
「陣馬形山キャンプ場」の3つのポイント
体験の質を最優先しサイト数を制限
変わりゆく天候への対策は必須
長野県中川村「陣馬形山キャンプ場」の基本情報
施設名:陣馬形山キャンプ場
住所:長野県上伊那郡中川村大草1636
営業:4月~11月 ※冬期休業
時間:チェックイン13:00~チェックアウト翌12:00
料金:1,500円~
Webサイト:https://jinbagata.life/
予約:web
支払い:現金、クレジットカード
※2021年10月時点の情報です