キャンプに欠かせないアイテムの1つ「ランタン」。
少し前までは、ガスやガソリンなどの燃料を燃やすタイプが主流で、明るさの点ではもちろん、愛着の点でもLEDランタンは敵わないと言われてきました。
しかし最近では、その手軽さや安全性、手入れやメンテナンスの容易さ、エネルギー入手の容易さなどから、初心者を中心に、徐々に普及してきました。
さらに昨今では、お洒落で雰囲気の良いLEDランタンが各社から発売され、遊び心の要素も加わり、ベテランキャンパーの間でもLEDランタン愛好家が増えています。
今回は、お洒落で雰囲気が良いLEDランタン、遊び心に溢れたLEDランタンに焦点を当て、筆者のおすすめ8選をお届します。
おすすめLEDランタンの条件
LEDランタンと言えば「ああ、あのカタチね」と思い浮かぶオーソドックスなカタチがありますが、ここではそうした類のランタンはご紹介しません。
今回ご紹介するのは以下のようなランタンです。
(1)お洒落なカタチや佇まいで、置いておくだけで「様になる」ランタン
(2)レトロな見た目がキャンプサイトの雰囲気をあげてくれるランタン
(3)遊び心のエッセンスが効いていてセンスのよいランタン
(4)製品そのものに加えてアフターパーツと組み合わせて楽しめるランタン
また、
- 充電式であること(燃料や乾電池を用いるものは今回は省きます)
- 一定の防水性能を備えていること
- 現在の日本で購入可能な製品であること
を条件として選んでいます。
置いておくだけで「様になる」お洒落なLEDランタン
まず初めにご紹介するのは「お洒落」系のランタンで、灯りをともさない状態でも、その存在やデザインがお洒落で、置いておくだけで「様になる」ようなランタンです。
バルミューダ ザ ランタン
画像出典:balmuda.com
他社製品とは一味違う、お洒落で実用的な家電製品を数多くリリースしている「バルミューダ」から発売されたLEDランタンです。
バルミューダ製であることだけでもお洒落な感じがしますが、無駄を省いて機能に徹しながらもどこか洗練されているバルミューダ・デザインの特徴が表現されています。
キャンプ・サイトにポンと置いてあるだけで、まさに「様になる」一品です。
キャンドルの炎のように揺らぐの光は暖色系の柔らかな灯りです。明るさ調整はダイアル操作で無段階に明暗をコントロール可能で、明るくなるにつれて白色系の多い光へ変化します。
キャンプサイトでもテント内、車中泊でも暖かでリラックスできる空間を演出してくれます。
サイズ・ウエイト | 110mm×103mm×248mm 630g |
バッテリー容量 | 3.6V/2,000mAh(ニッケル水素) |
バッテリー充電時間 | 約6時間 |
使用可能時間 | 3時間~50時間 |
消費電力 | 最大6W |
防塵・防水性能 | IP54 |
ボディカラー | ブラック・ホワイト・グレー オンラインストア限定:クラシックレッド・ブルー |
UCO シトゥカプラス
画像出典:Amazon
「UCO シトゥカプラス」は、ちょっとユニークなカタチをしています。ビールのピッチャを伏せたようなカタチの上半分が発光しますが、一番上の「頭」のような部分はアームで伸びる構造になっています。
ヘッド部分の上に伸ばすと最大66cmの高さとなり、照らす範囲を拡大することができます。
「プラス」は、従来からあった「シトゥカ」に6,600mAhのリチウムイオン電池を内蔵し充電式にした製品で、4色に光るイルミネーション機能を備えています。
点灯せずに置いてあると、一瞬何だか分からないシトゥカプラスは不思議なお洒落な雰囲気を醸し出しています。
サイズ・ウエイト | φ177×318mm 1,000g |
明るさ | 360lm、500lm(ヘッドを伸ばした場合) |
バッテリー容量 | 6,600mAh(リチウムイオン電池) |
使用可能時間 | 5時間~70時間 |
消費電力 | 最大6W |
防塵・防水性能 | IPX4 |
レトロ感がいい雰囲気を醸し出すLEDランタン
昨今のLEDランタンの隆盛の1つに「レトロ」デザインがあります。
Barebones Living ベアボーンズ リビング Beacon ビーコンライト 2.0 ランタン
ガス灯の発光部分だけを切り取ったようなビーコンライトは、同社の「railroad レイルロード」ランプが鉄道会社で長年使われてきたランタンをモチーフにしているのに対し、ビーコンらいとは文字通り「信号灯」のようなイメージを持っています。
「ビーコンライト 2.0 」は、Cree社製LEEを採用し30~220lmを連続調光可能、IPX4の防沫性能を与えられ、最大200時間の点灯時間を有しています。
サイト全体を照らすメイン照明としては役不足ながら、その雰囲気のある佇まいと暖色系の柔らかい灯りは、サブランタンとして単に照らすだけに留まらず、レトロで落ち着いた雰囲気を演出することができるランタンと言えます。
サイズ・ウエイト | φ76×152mm 127g |
明るさ | 30lm~220lm(連続調光) |
バッテリー容量 | 2,200mAh(リチウムイオン電池) |
使用可能時間 | 3時間(hi)~200時間(low) |
充電時間 | 4~5時間 |
防塵・防水性能 | IPX4 |
カラー | アンティークブロンズ、レッド、カッパー |
クイックキャンプ メノーラ
画像出典:quickcamp.jp
クイックキャンプ メノーラの正式な品名は「アンティーク風 LEDランタン メノーラ」といいます。
レトロな外観のさらなるアクセントになっているのが、麻を編み込んだ持ち手(ハンドル)です。ランタンの発光部分の上に可燃性の麻を使用できるのも、炎を使わないLEDランタンならではです。
丸くシンプルな調光ダイヤルや、発光部分を囲むガード、さらに点灯するとほの明るく柔らかな暖色系の光は、このランタンがまるでガスやガソリンを燃やすタイプのランタンであるかのような見た目を演出しています。
5,000mAhのリチウムイオンバッテリーは最大75時間の連続点灯を可能にしていますが、ランタンからスマホなどの他機器への給電も可能です。
サイズ・ウエイト | φ125×260mm 600g |
明るさ | 20lm~370lm(連続調光) |
バッテリー容量 | 5,000mAh(リチウムイオン電池) |
使用可能時間 | 3.8時間(high)~75時間(low) |
充電時間 | 約7時間 |
防塵・防水性能 | IPX4 |
カラー | ブラック、ホワイト |
遊び心が可愛い&お洒落なLEDランタン
ランタンとしても必要な性能や機能を備えつつ、アウトドアをより楽しめるような「遊び心」を持ち、エスプリが効いたランタンたちです。
ソネングラス SONNENGLAS 1000ml Classic
画像出典:sonnenglas.jp
「ソネングラス SONNENGLAS」は、広口瓶の蓋の部分に充電・コントロール・発光部分を集中させ、瓶の中にさまざまな物やアイテムを入れて楽しむことができるオブジェタイプのランタンです。
例えば海辺のキャンプなら海岸で拾った貝殻やシーグラス、山間部のキャンプなら松ぼっくりやドングリや紅葉など、キャンプ地にまつわるアイテムを入れることで視覚的に楽しむことができます。
3500ケルビンの白色系のLEDを採用していますが、瓶の中に入れる物の反射や透過によって様々に変化する灯りを楽しむことが可能です。
SONNENGLASは、周囲の明るさが2000ルクスを下回ると10分後に自動的に柔らかに発光し、3000ルクスを感知すると10分後に自動的に消灯するなど、独自の機能をもっています。
なおSONNENGLASは、ガラスと金属部分の70パーセントがリサイクル素材から作られる廃材をよみがえらせたアップサイクル製品であることも、このランタンを選ぶ重要な要素でもあります。
サイズ・ウエイト | φ115×180mm 640g |
明るさ | 20lm~370lm(連続調光) |
使用可能時間 | 24時間 |
充電時間 | USB:約3時間、ソーラー:6~12時間 |
防塵・防水性能 | IP64 |
バリエーション | 1000ml Classic、250ml mini |
スノーピーク ほおずき
画像出典:ec.snowpeak.co.jp
「スノーピーク ほおずき」は、シリコン製の柔らかなシェードでほおずきのような丸い形状を持たせたLEDランタンで、アルカリ単三電池または専用バッテリーで充電式としても利用可能です。
ほおずきの特徴は、風が吹くと灯りが揺らぐ「ゆらぎモード」や、周囲が静かになると光量を落とす「おやすみモード」など、より自然を感じられる機能を搭載していることです。
周期的に灯りに強弱をつけて「ゆらぎ」を演出するランタンはありますが、風を感じて灯りが揺らぐ機能は自然との一体感を感じさせますし、周囲の音を感知して皆が寝静まる頃に灯りを落とす機能は他に類を見ない独自機能です。
サイズ・ウエイト | φ107×87mm 165g |
明るさ | 100lm(無段階調光) |
バッテリー容量 | 2,000mAh(ニッケル水素電池)別売 |
使用可能時間 | 10時間 |
充電時間 | 約5時間 |
防塵・防水性能 | IPX4 |
カラー | ゆき、もり、つち |
アフターパーツと組み合わせてお洒落に使えるLEDランタン
ランタンそのものも性能や使い勝手がよい上に、アフターマーケットで取付パーツなどが豊富に用意されているケースがあります。
アフターパーツと組み合わせることで、オリジナルにはないプラスアルファを持たせることが可能です。
LED LENSER ML4 Warm Light
画像出典:ledlenser.co.jp
「LED LENSER ML4」は、そのままでもLEDランタンとして非常にコンパクトで明るく、使い勝手のよい製品ですが、ML4用のパーツが数多く発売されており、それらと組み合わせることで、見た目や光り方を楽しむことができます。
サイズ・ウエイト | φ29×97mm 71g(電池含む) |
明るさ | low:5lm、middle:50lm、power:150lm、boost:300lm |
バッテリー容量 | 3.7V 320mAh(リチウムイオン電池) |
充電時間 | 約2.5時間 |
防塵・防水性能 | IP66 |
ML4用シェード
画像出典:robsnow.jp
「robsnow.jp」で販売されていた「To-Ro(WA)」というML4専用のシェード。
約W55mm×D55mm×H73mm、約102gのステンレス製で、オリジナルとは全く異なる印象のランタンに変貌させることが可能です。
ML4用シェードのアフターパーツは、「soulabo」「minne」「Creema」などで探すことができます。
Goal Zero LIGHTHOUSE micro FLASH LEDミニランタン
画像出典:goalzero.com
「Goal Zero LIGHTHOUSE micro FLASH LEDミニランタン」は、比較的安価リーズナブルでありながら、コンパクトなボディに必要十分な明るさを持ったコスパ最強ランタンと謳われる人気のLEDランタンです。
手軽で使い勝手が良く、しかも明るくバッテリーの持ちもよいといいところずくめの一押しランタンですが、こちらも、人気の製品でアフターパーツが豊富に出回っています。
サイズ・ウエイト | φ38.15×88.9mm 約 72.5g |
明るさ | 150lm |
バッテリー容量 | 3.7V 2,600mAh |
充電時間 | USB 約3.5時間 |
防塵・防水性能 | IPX6 |
LEDランタン用シェード
画像出典:yourumaru.com
「yourumaru.com」で販売されていた、折り紙の幾何学的なデザインによって万華鏡のような眩い光りを放つLEDランタン用シェード。
サイトやテント内にオリジナルとはまったく異なる色彩を放ちます。
LEDランタン用シェードのアフターパーツは、「soulabo」「minne」「Creema」などで探すことができます。
ソロキャンプにおすすめの雰囲気のよい充電式LEDランタン まとめ
今回は「雰囲気の良い」「充電式」「LED」ランタンをご紹介しました。
一口にLEDランタンといっても、用途や嗜好によって選択肢は無限大とも言えますが、サイトの雰囲気をよくしたい、テント内をお洒落にしたいとお考えなら、サブランタンに個性のある小さめのランタンを検討してみてはいかがでしょうか。
安全で取り扱いが簡単なLEDランタンもここまでお洒落になっていますので、ランタンであなたのキャンプサイトをもっと素敵に演出してみてください。