小さな頃、家族でキャンプやスキーによく連れて行ってもらっていました。その思い出は私の心の中でとてもキラキラとしていて今でも思い出すと心が温かくなります。
そんな風に子どもたちも思ってくれたらな…という思いで、子どもたちと私と夫の4人で週末キャンプに行き始めました。
最初は、単純に「家族で思い出をつくりたい」という思いでキャンプを始めたのですが、キャンプを始めると想像以上に子供たちに変化がありました。
今回は、「家族キャンプの魅力やキャンプを始めてからの子どもの変化」について、子どもたちとキャンプへ行っている親の目線であおながご紹介します。
1.キャンプで好奇心旺盛になった
キャンプへ行くと普段見たことがないものにたくさん出会えます。
川岸のキャンプ場へ行ったときは珍しい石、湖畔のキャンプ場に行ったときは珍しい魚など日常で目にしないものをたくさん見ることができます。
子どもたちは新しいものを見つけるといつも
「これ、なに??」
と、興味津々で尋ねてきます。
中には私たちにも分からないものもあって、そんな時は本や図鑑やスマートフォンで検索して、何か調べています。
(学校の勉強ではなかなか自分で調べないのですが…)。
家に帰ってからも鳥や虫に興味を示すようになりました。普段目にしないものを普段と違う場所で見たことが子どもたちの好奇心にスイッチをいれてくれたのだと思います。
2.キャンプで会話が増えた
家にいるとテレビやゲーム、インターネットなどをしてそれぞれが別々に好きなことする時間がどうしても多くなってしまいます。
あまりよくはないのですが、私も夫もスマートフォンを見たりしてしまっています。
しかし、キャンプではテレビもないし料理も協力して作るのでそれぞれが別々で行動する時間は少ないです。
その結果家族で同じことをして会話する、という時間も必然的に増えます。
キャンプから帰ってからも次に行きたいキャンプ場の話や次のキャンプで作りたい料理の話などで盛り上がっています。
最近はYouTubeでキャンプ場を検索し、次に行きたいキャンプ場をみんなで探したりもしています。家族共通の趣味が1つでもあると家族の会話が増えます。
3.キャンプで興味のあるものと出会えることもある
(川遊びをしながら水晶を探し中)
あるキャンプ場で、次女がおもむろに水晶探しをし始めました。飽きることなく何時間も川岸に座って水晶探しをしていました。
その日は結局水晶が見つかることはなかったのですが、この体験がきっかけとなり水晶や石に興味を持ち出しました。
キャンプから帰ってからも、キャンプ場の立地や水晶がとれる場所・方法も調べていました。
調べてみると、そのキャンプ場のある場所は水晶がよくとれる場所として有名であることが分かり、「次はこんな道具を持っていこう」と計画をたてていました。
今までこんなに積極的に自分で何かを調べる、ということはありませんでした。やはり自分が興味のあるものなら調べるのも楽しいし苦痛ではないのだと思います。
このように自分が興味のあるものに出会えることもあり、そして興味のあるものに熱中できる体験ができるのはキャンプの魅力だと思います。
4.キャンプで料理に興味を持ってくれた
いつもの食事はキッチンで親が作って、気づいたら出来上がっている、という感じですが、キャンプではそうではありません。
キャンプでは自分のサイト内に料理スペースがあるので、親が料理をしていても自然とその姿を目にします。
料理している姿を見ると親が言わなくても自然と手伝ってくれます。
野菜を洗ったり、水を汲んだり、簡単な作業もあるので小さな子でもお手伝いできます。このような体験がきっかけとなり、子どもたちは料理に興味を持ちだしました。
この前夕飯でじゃがバターを作った時は、「次のキャンプ飯はじゃがバターしよう」と意気込んでいました。自然と料理に興味をもってくれるのは嬉しいことです。
5.キャンプで自然の怖さと偉大さを実感
(キャンプで子どもたちと朝日を見ました。初めての朝日に大感動です)
自然は美しいし、自然で遊ぶのは楽しいけれど、自然には危険も伴います。
私が小さな頃は田舎に住んでいたこともあってか、少しずつ自然の中で怖い体験をすることで自然は楽しい反面危険もあるということを実感することができました。
しかし、最近の子どもたちは自然の中で遊ぶ機会が限られています。
家や建物が多く道はほぼアスファルトです。そんな子供たちに自然の楽しさ、怖さを知ってもらうにはあえて自然の中に出向いていく必要があります。
この前のキャンプでは川遊びをした時に子どもが石のぬかるみに足をすくわれてこけるという場面がありました。
その時にプールとは違って川はぬかるんでいるということに気付いたようです。
キャンプから帰った後は、
「大人になるまでに泳げるようにならないと危ない場面があるかもしれない!」
と言い出し、何回もプールへ泳ぎの練習に行きました。
自然の楽しさだけでなく怖さにも気づき、自分も変わりたいと思えるようになったのはキャンプの経験のおかげだと思います。
6.キャンプでサバイバル能力がついた
最近はコロナ禍ということもあり、除菌、除菌の毎日です。
コロナ予防という観点から考えると仕方がないところもありますが、子どもの成長を考えるとある程度汚いところでも強く生きていけるようになってほしいと思ってしまいます。
地震など自然災害が起こった時などのことを考えるとある程度汚い所でも生活できるサバイバル力が必要です。
といっても、日本は基本的に清潔なところが多いので、普通に生活しているとなかなか汚いところには慣れないと思います。
しかしキャンプでは家のようにいつも清潔な状態でいる、というのは難しいです。テントの中には砂も入ってくるし、お皿に虫がつくこともあります。
最初はきゃーきゃー言っていましたが、帰るころには虫にも慣れて、虫を気にせずご飯を食べていました。
子どもはすぐに環境に順応できる力があるのだと思います。このようにサバイバル能力がつくのもキャンプならではの魅力だと思います。
7.キャンプで便利なことが当たり前ではないことに気付いた
キャンプから帰って家に着くといつもほっとします。
キャンプも楽しいですが、やはり家は落ち着きます。それは子どもたちも同じようで家に着くと嬉しそうにごろごろしています。
そしてキャンプから帰った日に自分のベッドで寝るときには、自分のベッドがいかに快適だったのかに気づくようで、「気持ちいい~」と毎回言ってすぐに熟睡してしまいます。
水道で蛇口を上げるだけで水がでることにも「楽やね~」と言います。
ついついずっと家にいると便利なことは当たり前だと感じてしまいますが、キャンプから帰ると便利なことは当たり前ではない、ということに気づくようです。
このように、便利なことがありがたいことだと気が付くことができるのもキャンプの魅力の1つだと思います。
8.キャンプで家族の意外な一面が見られる
キャンプに行くと重たい荷物を運んだり、固いペグを打ち付けたりとお父さんがいつも以上に活躍します。うちの場合、夫は休日予定がない日はリビングでごろごろして昼寝をしがちです。
「疲れているから、休日だから、昼寝もするよな…」
と思いながらも私を含め子どもたちは
「また寝てる…」
という気持ちになってしまいます。
しかし、キャンプへ行くとお父さんの活躍の場面がたくさんあります。
格好良いお父さんの姿を見ることで子どもたちはなんだが嬉しそうでした。そしていざというときは頼りになる、ということを実感したようです。
休日にごろごろしているお父さん、たまに子どもたちとキャンプに行って格好良い姿を見せると、子どもたちの憧れになれるかもしれませんよ。
まとめ
ただ単に最初は家族で思い出を作りたい、自然でたくさん遊ばせてあげたい、という単純な思いでキャンプを始めましたが、その効果は予想以上でした。
キャンプで実際に体験することで子どもたちが学ぶことは多いようで、まさしく「百聞は一見にしかず」なのだと痛感しました。
一体子どもたちが何歳になるまで家族でキャンプに行けるのか…
子どもは想像以上に早く成長していきます。
子どもたちが家族でキャンプへ行きたいと思ってくれている間にたくさんキャンプへ行っていろいろな経験をさせてあげたいです。