ここ最近、キャンプをする人が増えてきて、SNSやメディアでも目にする機会が多くなりました。
その中でも、ひとりで過ごすソロキャンプは今や注目の的です。
誰かに合わせることなく、自分の時間を好きなように過ごせるのはとっても魅力的。自然の中で、ひとりで過ごしてみたいと思う時ありますよね。
しかし、シニアの自分が一から始めるには難しいと気後れしていませんか。
この記事は、シニア女性の筆者(おばさん)が、シニアでも女性でも気負わずにソロキャンプが始められるコツをお伝えします。
この記事はこんな人に読んでほしい
・シニアの女性だけど、ソロキャンプをやってみたい
・ソロキャンプをどう始めていいかわからない
・ソロキャンプを始めるのにかかる初期費用が知りたい
・シニアのソロキャンデビューに向いている季節や場所が知りたい
・シニアの女性が始めるソロキャンプの注意すべきことも知りたい
最後まで読んでいただいて、自分なりのソロキャンライフを楽しんでくださいね。
シニアから始めるソロキャンプの魅力
キャンプをしてみたいと思う人は、少しでも自然を味わいたいと思っているはず。
ソロキャンプの最大の魅力は、自然の中で自分のためだけの時間が過ごせるということですよね。
昼間は、鳥の声や小川のせせらぎに耳を傾けてのんびり、夜は焚き火や星空に癒されて過ごすなんてステキです。
筆者はカヤックをするために湖畔のキャンプ場に行くことがありますが、釣りや登山などのアクティビティを楽しむ人もたくさんいます。
ダウンロードした映画を観たり、凝ったキャンプ飯に挑戦したり、自分の時間をどのように使うか人それぞれ自由です。
何をしてもいいし、何もしなくてもいいのですから。
そして、シニアのいいところは、ほとんどの人が子育て中ではないと思うので、自分の時間がとりやすいところです。
やってみたいという気持ちがあれば、始められますよ。
シニアのソロキャンプは何から始める?
キャンプをしたことがない人は道具を何も持っていないでしょうから、まずはキャンプ用品を揃えることから始めましょうか。
しかし、テントひとつとっても、様々なものがあります。
形も、ドーム型やワンポール型をはじめ色々ありますし、素材もポリエステルやコットン、軽さ重視のテント、傘のように広げるテントなど多種多様です。
どんなものがいいのか分かりませんよね。
はじめから自分の買ったテントでやりたいという人は、キャンプ用品を扱っているスポーツ店に直接行って説明を聞いてからの購入をおすすめします。実際に組み立て方をレクチャーしてくれるところもあるようです。
また、テントの展示会に行くと様々なメーカーのテントが見られますが、目移りしてしまいそうです。
シニアのソロキャンプはレンタルでスタートするとラク!
では、レンタルでキャンプ用品の使い心地を試してから購入を決めるというのはどうでしょうか。
テントだけではなく、シュラフやマット、チェアなどキャンプ道具をレンタルでキャンプをすると、購入の際の比較や参考になります。
はじめから色々とそろえるのではなく、レンタルで始めると力が入らずスタートできます。
ここからは、キャンプ用品をレンタルするメリットとデメリットを見ていきます。
メリット
・キャンプ道具を買わずに使い心地が試せる
・キャンプ場で受け渡しのレンタルをすれば、道具の積み下ろしをしなくてすむ
・使い終わった後のメンテナンスが不要
・荷物が少ないので、車を使わずバスや電車でも行ける
デメリット
・初心者セットのセット内容をきちんと確認しないとズレが生じる場合がある(キャンプに使う全てがそろっていると勘違いしていたなど)
・現地に着くまで触らないので、どんな感じなのか不安
・ものによっては割高に感じる場合がある
デメリットを少しでも解消するには、セット内容をよく確認することが必要です。
例えば、コッヘルやシェラカップなどの食器や懐中電灯などの細かい物は、家にある小鍋やマグカップを持って行くなど比較しながらレンタルの内容を決めましょう。
テントやタープなどの設営のやりかたは、動画を見て予習しておくと気持ちに余裕ができます。
また、スタッフがサポートしてくれるキャンプ場を選ぶと、より安心です。
ソロキャンプに必要なキャンプ用品
キャンプに必要な主なものを下にまとめたので、参考にして下さい。
- グランドシート(テントの下に敷く)
- テント
- マット(シュラフの下に敷く、空気を入れるタイプやウレタン素材のものなど)
- シュラフ(寝袋)
- ランタン(はじめはテントの中でも使えるので電池か充電式のもの)
- 小型のテーブル
- チェア
- ガスバーナーとガス
- コッヘル
- シェラカップ
- スプーンやはし
- 焚き火台
- 難燃シート(焚き火台の下に敷く)
- 防寒着
- ファーストエイドキッド(絆創膏や常備薬)
- 雨具
夜は寒くなるので何かしら上着は必要です。何度かキャンプをしながら、自分に合う道具をそろえていくといいと思います。
テントをはじめ全てを買いそろえると、少なくとも10万円以上はするので、2万円前後で借りられるレンタルなら負担が少なく始めやすいですよ。
シニアのはじめてのソロキャンプのポイントと注意点
次に、はじめてのソロキャンプをするにあたって、より楽しいキャンプにするためのアドバイスを少しだけしたいと思います。
時期は5月~6月の初め頃がベスト
最近は、薪ストーブで過ごす冬キャンプも流行っていますが、はじめからそれはハードルが高すぎます。
ソロキャンプのデビュー時期は、5月から6月の初め頃がベストです。
秋はあっという間に日が暮れてしまうし、夏はハチや蚊、ブヨなどの虫に悩まされるので、虫たちが活発になる前の初夏が過ごしやすいです。
シニアのソロキャンプデビューは近場で
ソロキャンデビューはあまり遠くない方がいい理由は疲れすぎないためです。
キャンプ場のほとんどはチェックインが13時や14時の午後です。
チェックインして説明を受けた後、いざテント設営となるわけですが、初めてのテント設営は慣れない手つきで孤軍奮闘することになるでしょう。
キャンプ場が遠いと、来るまでに時間がかかってしまいます。心と体力に余裕を持ってテント設営するのが望ましいですね。
シニアのソロキャンプデビューは庭やベランダもアリ
それでも、キャンプ場でいきなりソロキャンデビューは怖いという人は、自宅の庭やベランダから始めてはいかかでしょうか。
自宅に庭があれば庭で、ベランダの広さに余裕がある人はベランダからスタートすると自信がつきます。
ソロキャンプの初心者セットを自宅に届くようにすれば、自宅の庭でじっくりとキャンプの予行練習ができますし、必要なものが明確にわかります。
もしかすると、次の本番までにキャンプ道具のほとんどを買いそろえているなんてことがあるかも知れませんね。
キャンプ場は高規格を選ぶ
設備が整ったキャンプ場は気持ちよく過ごせます。
高規格のキャンプ場は、一通りのものを販売していることが多いので何かと安心です。
管理棟にスタッフが常駐していると、ケガやトラブルに対応してもらえます。ひとりで来ているので、スタッフが常駐していることは何かと心強いです。
初めてのソロキャンプでは飲酒は控える
ひとりなので、急に車を動かさなければいけないようなことがあった場合のことも考えて控える方が無難です。
テント設営後プシュとやりがちですが、初めてのソロキャンプでは控えたほうがいいです。
その他、寝るときは食べ物を外に置かないようにします。野性の動物がくることがありますので…。
初めてのソロキャンプが雨の場合は延期する
雨の日の設営や撤収は体力が消耗するので、経験者でも大変です。
初めてのソロキャンプが雨の場合は延期した方がよさそうです。
ソロキャンプでの防犯対策
キャンプが盛んになってきて嬉しい反面、残念なことに問題も増えつつあるようです。
筆者がしている防犯対策は気休め程度ではありますが、何もしないよりは心構えが大事ということで聞いてください。
サイトはフリーではなく自分の使う場所が区画されている区画サイトにします。サイトが選べるのであれば管理棟の近くやファミリー層の近くに設営します。
サイトにはチェアを2つ置いています(ひとりではないのだというアピールのつもり)。
また、長時間サイトを離れるときは、テントを閉じて男物のサンダルをチラ見させておきます(中で男性が寝ているよというサインのつもり)。
夜、寝るときは南京錠をかけることもあります。刃物で破られたらアウトですが。
また、防犯ブザーを用意しておくと安心です。
シニアのソロキャンプを楽しむポイント
シニアの初めてのソロキャンプは、何か一つにフォーカスして欲張らないことが楽しめる秘訣だと思います。
キャンプでは、テントやタープを設営した後、焚き火をして、キャンプ飯を作って、できれば近くの温泉にも行きたいなど、やりたいことはたくさんあると思いますが、ひとつだけと決めておく方がうまくいきます。
例えば、テントを設営すると決めたらそれだけをして、食事はカップ麺やコンビニで買ってきたものでもいいと思うのです。
火をおこして焚き火を楽しみたいなら、常設テントを利用するなど何かひとつに決めた方がはじめは気持ちがラクですよ。
テントを設営して、さらに近くの温泉にも行けたら、初めてにしては上出来と自分をほめるゆとりができるでしょう。
シニアのソロキャンプのまとめ
・キャンプ道具はレンタルからスタートが負担や失敗が少ない
・はじめる時期は5月~6月の初め頃が望ましい
・庭キャンプやベランダキャンプから始めるとスムーズ
・初めてのキャンプ場は近場のキャンプ場からスタート
・高規格のキャンプ場を選ぶ
・スタッフが常駐しているキャンプ場を選ぶ
・区画サイトを予約する
・初めてのキャンプでは、やることはひとつだけでよしとする
・防犯を意識する
ちなみに、筆者の利用頻度が高いキャンプ場のことを少しお話しますと、去年の秋のキャンプでは、両隣どちらも60代と思われるシニアのソロキャンパーを見かけました。
筆者が焚き火で芋を焼きながらのんびりしていると、左のキャンパーはトレッキングから戻られ、右のキャンパーはこだわりがありそうな道具に囲まれてくつろいでいました。そして筆者は、眠くなるまで満天の星を眺めて過ごしました。
このように、ソロキャンプでは、それぞれ自分の時間を好きなように使って過ごすことができます。
ソロキャンプいいな、やってみたいなと思ったら、はじめましょう。決して遅くないですよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。ステキなソロキャンライフをおくってくださいね。