冬山登山に挑戦したい!でも何を揃えたらいいのだろう?
そんなお悩みはありませんか?
今回は、元アウトドアガイドの筆者が冬山登山に必要な道具を紹介します。
3月~4月の日帰り登山で低い山を登るという設定で必要な装備をまとめています。参考になればうれしいです!
冬山登山におすすめの時期はいつ?
まず、初めて冬山に挑戦するなら、3月〜4月の天気が落ち着いている時期をおすすめします。そして日帰りが可能なスケジュールを立てましょう!
冬は夏に比べて日が暮れるのが早いです。無理をして山頂に行くのではなく「お昼を過ぎたら下山」という意識を持つと事故を防ぐことができます。
冬山登山に必要な装備まとめ
ここからは、本題の冬山登山で必要な装備についてご紹介していきます。
夏山と冬山の大きな違いは雪があること、そして気温が低いことです。登山中に低体温症にならないためにも冬用の装備が必要になります。
冬山登山の基本的な装備
2.サングラス・ゴーグル
3. ニット帽・ネックウォーマー
4.グローブ
5. 厚手の靴下
6.スノーシュー
7.トレッキングポール
8.食事
9. 水分
10.日焼け止め
1つずつご紹介していきます!
1. 防寒ウエア
冬用のウエアは「重ね着」を基本に考えます。
気温は低いのですが、歩くと汗をかくこともあります。「熱くもなく、寒くもない」状態をキープするために、こまめに衣類を調整します。
基本は防水性・防寒性のあるアウターレイヤー。保温性のあるミドルレイヤー。速乾性のあるベースレイヤーの3種類。
これらを着たり脱いだりして、快適な体温になるように調節します。
2.サングラス・ゴーグル
日差しの強い時にはサングラス。雪が強い時にはゴーグルをしましょう。
冬の紫外線は夏以上に注意が必要です。これは空からの日差しだけではなく、雪の照り返しが強いからです。
晴れている日に裸眼で雪山を歩くと、すぐに雪盲(目の日焼け)になります。雪盲にかかると目が充血し、激しい痛みが起こることもあります。
必ずサングラスをして登りましょう。
3.ニット帽・ネックウォーマー
ニット帽とネックウォーマーは、頭と顔を保温するための道具です。
気温が高い時にはネックウォーマーは必要ないですが、急に吹雪いてしまうとほっぺたが痛くなります。
晴れている予報の時も、バックパックの中に入れておきましょう。
目出し帽と呼ばれるバラクラバも便利です。一枚で顔のほとんどが隠れますし、薄手のものもあります。
4.グローブ
グローブは、暖かいグローブと、作業をするための薄手のグローブを重ねてつけます。
防寒性の高い厚手のグローブは暖かいのですが、細かい作業がしづらいです。
ちょっとお菓子を食べたい時や水を飲みたい時には、厚手のグローブを外し、薄手のインナーグローブで作業をします。
5.厚手の靴下
靴下も厚手の靴下を履きましょう。スキーやスノーボード用の靴下で大丈夫です。
6.スノーシュー
フカフカの雪の上を歩くときにはスノーシューが便利です。
通常の足のサイズよりも大きいフレームがついているので、雪の上を歩くときに体重が分散され沈みにくくなります。
モデルによってはアイゼン(滑り止めの爪)が付いているので、雪が固い尾根も歩けます。
急斜面を登るには不向きですが、平地のトレッキングであればフワフワと雪の上を歩けるのでとても楽しいです。
7.トレッキングポール
長時間歩くのであれば、トレッキングポールも必要になります。
足の力に加えて、両腕で歩行をサポートできます。登り斜面の推進力、下り斜面の安定感が抜群です。
歩くときの疲労を軽減できるので、おすすめの道具です。
8.食事
登山といえば山頂でのカップラーメンですが、冬は気温が低いので工夫が必要です。
カップラーメンはお湯を注いでから3分待つ必要があります。暖かい日は良いのですが、雪が降っていたり、気温が低いとお湯が冷めてしまいます。
そこでおすすめなのがカップみそ汁です。みそ汁はお湯を入れてすぐにかき混ぜれば飲むことができます。時間のない食事の時でも体があたたまります。
他にも糖分が多いお菓子は持っていきましょう。チョコレートやドライフルーツ、まんじゅうもおいしいです。
9.水分
水分は水とお湯を持っていきます。
暑い時には水分を、寒い時やカップみそ汁を飲むときにはお湯を使います。お値段は高いですが、サーモスのボトルは保温効果が高いです。
10.日焼け止め
サングラスの所でも書きましたが、冬の紫外線は強いです。
日焼け対策をしないと、すぐに顔が焼けてしまいます。家を出る前にしっかり塗っておきましょう。
おすすめ登山地図アプリ
視界が悪くなることが多い冬山。そんな時に利用したいのが登山地図アプリです。
GPSで現在地を把握したり、実際に歩いたルートを記録できて便利です。
筆者が使っているのは「YAMAP」というアプリ。事前に地図をダウンロードしておくので、オフラインで使用可能なアプリです。
電波が悪い場所や、電池節約のために機内モードにしても利用できます。紙の地図では正確な場所を特定できない方でも現在地が分かるのは安心です。
おわりに
今回は、冬山登山で最低限揃えたい装備(道具)をご紹介しました。
自分が登りたい山と照らし合わせて、必要な道具をそろえてくださいね。安全に気を付けて楽しい登山をしましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。