ブッシュクラフトやソロキャンパーに人気のタープ泊を知っていますか。
タープと聞くと日陰を作ったり、雨を避けたりするための道具と考えるかも知れません。ですが、タープは使い方次第でテントになるのです!
タープが持っている変幻自在の特性を活かして、様々な形の居住スペースを演出できるので、これさえあれば寝泊まりすることも出来るのです。
この記事ではそんな「タープ泊」の魅力について紹介します。
タープ泊でソロキャンプを楽しみたい方は是非ご覧ください。
タープ泊の5つのメリット
1.タープは変幻自在
タープは1枚の大きな折り紙のようになっていて、屋根になったり、テントになったり、様々な形に姿を変えます。
そんな変幻自在なところがタープ泊のメリットの1つと言えるでしょう。
例えばタープにはこんな形があります。
①パスファインダー
②マンタフライ
③Aフレーム
④ステルス張り
⑤ピークフライ
⑥ピークティピー
⑦アディロンダック
⑧ダイヤモンド
この様に、たった1枚のタープが多くの形に変化するのです。
代表的なタープのスタイルを8つあげましたが、オリジナルの形を楽しむ事も出来ます。
わたしは、パップテント風に設営したり、ワンポールテント風に設営したりもしますので、下記に設営のコツやポイントをご紹介します。
マンタフライ(パップテント風)
下記は、マンタフライをモチーフにパップテント風に設営した写真です。
雨が降っている時でも、タープが屋根の役割をしっかり果たしているので、エアーマットやテーブルが濡れません。
さらに、マンタフライをモチーフにしているので、フルクローズに切り替えることも出来ます。
※前方の2つのポールを取ればフルクローズになります。
タープの中から見る景色も開放的なのでオススメです!
①最初にタープにペグを打つ(2箇所以上)。
②次にポールを立ててペグを打つ。
③ガイロープでタープを引っ張るこの順番ならポールを抑える人がいなくても1人で設営出来ます。※太めのポールを使うとタープが安定します。
パスファインダー
パスファインダーは、初心者キャンパーにオススメのタープスタイルです。
設営が非常に簡単でポールも1本あれば設営できますし、密閉度も高いので冬でも暖かいです。
フルクローズも出来るので初めてのタープ泊はこの形をオススメします!
ただし、雨には弱いスタイルなので注意です。
2.初心者でも手軽に始められる
前述したようにタープの設営スタイルにはバリエーションがありますが、初心者でも手軽に出来ます。
なぜなら、基本的に「タープ・ポール・ペグ・ガイロープ」の4つがあれば設営が可能だからです。やり方さえ覚えてしまえば10分かからずに設営できます。
さらに、撤収も非常に早いです。
タープ1枚なのでペグを抜いてしまえば、後は回収するだけ。回収するだけなら、ハンモックよりも早いかも知れません。数分で撤収出来ます。
3.タープは無駄にならない
もしタープ泊をしなくなったとしても、キャンプの必需品なので無駄になりません。
テント泊をするにしても、ハンモック泊をするにしてもタープは必要です。
タープは安価なものが多く、カラーバリエーションも豊富なので好きなものを見つけましょう。
ブッシュクラフトのような最低限のキャンプギアでサバイバル体験をしたいキャンパーにおすすめします!
4.どんなキャンプサイトでも使える
ハンモックのように林間サイトがなければ設営できないとか、テントのようにある程度の広さがなければ設営できない…なんてことがありません。
なぜならタープは変幻自在だからです。キャンプサイトに適した設営スタイルにすればいいだけなので「どこにいっても」問題ありません。
混雑するような人気のキャンプ場、フリーサイトしかないキャンプ場でもタープ泊なら安心して突撃できます。これこそタープ泊の強みです。
5.雨の日キャンプの翌日の手間が少ない
雨の日キャンプをするとキャンプギアが濡れます。そのまま放置するとカビたり、錆びたり、劣化したりします。
ですから雨の日キャンプの翌日はキャンパーにとって凄く憂鬱です。干したり乾かしたりするのが大変なのです。
でもタープ泊なら最低限の手間で済みます。タオルでサッと拭いて物干しに掛けて置くだけで十分ケア出来ます。
テントのようにファスナー部分が錆びたりすることもないので、湿気に敏感になることもありません。
タープ泊の注意点
タープは火に弱い
続いてはタープ泊の注意点について。タープは雨に強いですが火に弱いです。
テントのような感覚で焚き火台を近くに置いたり、ストーブを置くと火の粉で穴が空いてしまうことがあります。
ですから、タープ泊の際には火の粉が飛ばない「アルコールストーブ」や「ガスバーナー」がオススメ。陣幕やリフレクターを使って対策すると効果的です。
宿泊する時はフルクローズに!
デイキャンプではなく、宿泊を予定しているなら、フルクローズ出来るスタイルを覚えておきましょう。
宿泊する時はフルクローズにしないとトラブルの原因になります。特に女性キャンパーは、中が見えないようなスタイルにすべきです。
迷っているならDDタープ
最後に、どんなタープがいいのか迷っているならDDタープがオススメ。
19個のループが付いているので様々なバリエーションの設営スタイルが楽しめますし、3000mmまで耐える耐水性があるので嵐でなければ快適なソロキャンプができます。
ちなみに、私が愛用しているのは3×3のDDタープ。身長175センチありますが足を伸ばして寝れるほど開放的なタープ泊が出来ています。
注意点に気をつけながら、ぜひソロキャンプなどで楽しんでみてくださいね!