みなさん、こんにちは。spice it upという間借りカレー屋を営む店主です。
今回は、ちょっぴり本格的なキャンプ飯のご紹介です。キャンプ料理の定番「ダッチオーブン」を使った料理になります。
ダッチオーブンはアメリカ発祥の調理器具になります。
鋳鉄製のものが主流で、蓄熱性・保温性に優れた調理鍋。ダッチオーブン1つで煮る・焼く・蒸す・揚げるなど、いろんな使い方ができるのも優れたポイントです。
ただ、鉄ということもあり、鍋フタを含めた鍋全体の重量がとてもあり、大きさによっては持つのも一苦労という鍋でもあります。
また、鉄鍋ですので、いわゆる育てる作業も必要になります。
デメリットも挙げればそれなりに出てくるとは思いますが、それでもきちんとメンテナンスすれば一生モノのギアになります。
鍋フタも重さがあるので、フタを閉じれば密閉性が高まり、圧力鍋に近い効果を得ることができます。
キャンプにも日常にもおすすめのダッチオーブン
まずは私が使用しているダッチオーブンのご紹介から。
そして一つ、ご報告です。ダッチオーブンは鋳鉄製が主流なんてお話を直前にしましたが、私はステンレス製を使用しています。
鋳鉄タイプと迷っていたのですが、ダッチオーブンを使った料理で何を作りたいか、日常的にも使うならなどを検討した結果、ステンレス製のダッチオーブンに決めました。
私はキャンプだけでなく、日常生活でもダッチオーブンを使用しています。
ご飯を炊いたり、一応カレー屋店主なのでカレーの試作で使ったり、最近は鍋料理の鍋としても使ったりとほぼ毎日のように使っています。
なので、ダッチオーブンは育てることよりも利便性を重視してステンレス製に決めました。
ダッチオーブンで作る豚肩ロース肉のしっとりローストポーク
さて前置きが長くなりましたが、ダッチオーブンを使った料理のご紹介です。
今回、ダッチオーブンを使用したレシピの一つ目なので、やはり塊肉を使った料理を紹介したいと思います。
ダッチオーブン×豚肩ロース肉
使用するお肉はこちらです!
豚肩ロースのブロック肉を使用します。
そしてこの肩ロースのブロック肉を使用して、ダッチオーブンで何を作るのかと言うと、ローストポークです。
豚肩ロース肉は程よい脂ノリなので、煮込みではなく焼き上げることで柔らかくジューシーな仕上がりにしていきます。
味付けは醤油ベースの照り焼き風です。
ダッチオーブンで作るローストポークに用意する道具
・ダッチオーブン
・ダッチオーブン用の底網
※底網はできる限りあった方が良いかなと思います。
もし用意できないという方は、底網を使用せずにダッチオーブンの底面に直置きするか、もしくは野菜(ジャガイモやニンジンなど)をダッチオーブンの底に敷き、その上にお肉を置いて蒸し焼きにしてください。
ダッチオーブンで作るローストポークの材料
豚肩ロースの塊肉:300g
塩:3g(肉の重量の1%程度)
ニンニク:1片
ショウガ:1片(ニンニクと同じ量くらい)
醤油:大さじ2
酒:大さじ2
みりん:大さじ2
ダッチオーブンでローストポークの作り方
お肉を焼く3ステップ
今回の作り方でお肉を焼く部分は大きく分けて、3ステップに分かれます。
1.表面を焼く
2.スチームオーブンの状態でお肉内部に火を入れる
3.タレと絡めて仕上げの焼き上げ
ざっくりと説明するとまず、肉の中に旨味や肉汁を閉じ込められるように表面を焼いて、次に中まで火が通るようにスチームオーブンのような状態で蒸す。
そして最後に、和風テイストの味付けをつけるために調味料と一緒に炒め煮して、表面に焼き色と味付けの調味料をお肉にまとわりつかせて行くという工程になります。
他にも作っていく中での細かい作業はありますが、メインとなる肉を焼くという部分にフォーカスすると上記のような作業工程になります。
(1)下準備
豚肩ロースの塊肉を常温に戻す。お肉の解凍状態やキャンプ場の気温によりますが、時間は30〜60分程度です。
この時にお肉全体に塩を振っておく。
事前にお肉に塩を振っておくことで、浸透圧の作用でお肉内部の余分な水分が抜け、表面に振りかけた塩が程よくお肉に馴染みます。
ニンニク・ショウガをみじん切りにしておく。調味料(醤油・酒・みりん)、各大さじ2を合わせておく。
(2)お肉の表面を焼き上げる
お肉を常温に戻したら、まずはお肉の表面を焼き上げます。
お肉に全体に軽く油(分量外)を振りかける。ダッチオーブンを火にかけて油を振りかけた豚肩ロースの塊肉を中に入れる。
ソテーしてお肉の表面を焼き上げる。焼き上げたらお肉をダッチオーブンの中から一旦取り出す。
(3)ダッチオーブンの中に底網を敷く
ダッチオーブンの中の油をキッチンペーパーなどで拭き取り、ダッチオーブンの中に底網を敷く。底網を敷いたら、網にかからないように水(分量外)を加える。
(4)ダッチオーブンで塊肉を蒸し焼きする
先ほど取り出した塊肉を底網の上に置き、蓋をして弱火で10分ほど蒸し焼きにして、火から外して5分ほど余熱でさらに火を入れる。
(5)塊肉を取り出したら調味料を火にかける
ダッチオーブンから塊肉を取り出す。底網も取り出し、中に溜まった汁も取り除く。
キッチンペーパーなどで鍋の中を軽く拭き取り、混ぜ合わせておいた調味料を半分量、入れて火にかける。
沸騰してきたら焦がさないように軽く混ぜ続ける。
(6)調味料と塊肉を絡ませて焼く
ダッチオーブンの中の調味料に軽くトロミがついてきたら、取り出した塊肉を中に戻し、トロミのついた調味料と絡ませながら仕上げの焼きを行う。
ほとんどの調味料が塊肉に絡まったら、塊肉を取り出す。
(7)煮詰める
ダッチオーブンの中に、ニンニク・ショウガと(7)で残した調味料を全て入れてトロミのあるソースになるまで煮詰める。
トロミがついたら取り出した塊肉にかけて完成です。
辛味をプラスしたい方は、からしや唐辛子などを添えてお召し上がりください。
お酒のつまみにもご飯のお供にも最適。翌日の朝食用に少し残しておけば、パンに挟んでホットサンドもおすすめです!
いかがでしたでしょうか。
ダッチオーブンを使用したローストポークは、少し工程が多い料理ですが是非ともお試しいただきたいです。